場所を取らない片開き門扉
片開き門扉とは、読んで字のごとく、片側だけに開く門扉のことです。蝶番で片側に固定された一枚の扉の場合と、大小二枚の扉が組み合わされたものの二種類があります。一枚扉の場合は、まさに一枚の扉が軸を中心に回転して開閉します。玄関先などによく見られる、シンプルな構造です。二枚扉の場合は、通常は大きい方の扉だけを使い、もう一枚の小さい扉は補助的な役割を果たします。小さい扉は普段は固定されているため、開閉の手間が省けます。荷物の搬入など、より広い通路が必要な場合は、固定されていた小さい扉も開放することで、通路幅を広く取ることが可能です。
この片開き門扉は、限られたスペースでも設置できるという大きな利点があります。そのため、玄関までの通路である玄関アプローチが狭い住宅には最適です。また、通路の幅を広く確保したい場合にも適しています。例えば、自転車やバイクなどを家の敷地内に収納する場合、大きな開口部が必要となりますが、片開き門扉であれば、必要に応じて開口部を調整できます。
さらに、片開き門扉は開閉動作が単純であることもメリットです。スライド式の門扉や、折りたたみ式の門扉に比べて、開閉のための力は少なくて済みます。そのため、お子様やお年寄りでも容易に操作できます。また、構造がシンプルなので、故障のリスクも低く、メンテナンスも容易です。
このように、片開き門扉は、省スペースで設置可能、操作が簡単、そして必要に応じて通路幅を調整できるなど、様々な利点を備えています。設置場所の状況や、利用者の年齢層などを考慮して、最適な門扉を選びましょう。