財団法人

記事数:(1)

法規

マンション管理の要、管理センターとは?

多くの世帯が一つ屋根の下で暮らす集合住宅、いわゆるマンション。快適な生活を続けるためには、建物の維持や修理、住民同士の良好な関係を保つための決まり作りが欠かせません。建物の老朽化への対策や、住民間のトラブル解決、共有部分の利用ルールなど、考えなければならないことは山積みです。こうした課題に対応するため、快適なマンション暮らしを支えるための専門機関が必要だという声が大きくなっていきました。そこで、昭和60年、当時の建設省の指導と様々な民間団体からの出資を受けて、マンション管理センターが財団法人として誕生しました。これはまさに、増え続けるマンション住民のために、適切な管理の仕組みを作ろうという取り組みでした。当時、マンションは増加の一途をたどっており、住民のニーズに応じた専門的な支援体制の構築は急務でした。管理センターの設立は、時代に即したマンション管理の専門機関設立への期待を一身に背負っていたと言えるでしょう。マンション管理センターは、設立当初から、マンション管理に関する知識を広める活動や、専門家の育成に力を入れてきました。具体的には、管理組合の運営方法や会計処理、建物の修繕計画の立て方など、管理組合が抱える様々な課題に対する相談窓口を設け、多岐にわたる情報を提供してきました。また、管理業務を行うための専門家の育成にも力を注ぎ、質の高い管理サービスの提供を支える人材育成にも貢献しました。こうした取り組みを通して、マンションという共同住宅において、良好な住環境の整備に大きく貢献してきたのです。管理規約の作成支援や紛争解決の助言など、マンション住民が安心して暮らせるよう、様々な側面からサポートを行っています。今後も、変化する社会情勢や多様化する住民ニーズに対応しながら、マンション管理の質の向上に貢献していくことが期待されています。