
跳ね上げ門扉:空間を広く使う
跳ね上げ門扉とは、名前の通り扉部分を上に持ち上げて開閉する門扉のことです。住宅の車庫などでよく見かけます。車庫に取り付ける門扉には、蛇腹のように折り畳まれるじゃばら式や、左右に滑らせる引き戸式など様々な種類がありますが、跳ね上げ門扉もその一つです。跳ね上げ門扉は、上開き戸や上戸といった名前で呼ばれることもあります。
跳ね上げ門扉の最も大きな特徴は、開閉時に左右や前方に場所を取らないことです。門扉は上に持ち上げられて収納されるため、限られた場所を有効に使うことができます。そのため、通路が狭かったり、駐車場所が限られている場合でも、車をスムーズに出入りさせることができます。例えば、道路に面した場所に車庫がある場合、引き戸式だと扉を開けるために道路にはみ出す必要がありますが、跳ね上げ門扉であればその心配はありません。また、じゃばら式のように扉を収納するスペースも必要ありません。
さらに、跳ね上げ門扉は、閉じた状態では壁のような役割を果たすため、外からの視線を遮り、家のプライバシーを守ることにも役立ちます。例えば、車庫の中に置いてある自転車や道具などを見られたくない場合、跳ね上げ門扉は有効な手段となります。また、風雨や砂埃から車庫の中を守る効果も期待できます。
跳ね上げ門扉の素材には、主に金属や木材が使われます。金属製のものは耐久性が高く、防犯性にも優れています。一方、木製のものはおしゃれな雰囲気を演出することができます。素材やデザイン、色などを選ぶことで、家の外観に合わせた門扉を選ぶことができます。最近では、電動式のものも増えてきており、ボタン一つで開閉できるため、利便性も高まっています。特に、雨の日や荷物の多い時などは、大変便利です。