階段リフォーム:蹴込みの重要性
家は、家族みんなが安心して暮らせる場所でなくてはなりません。中でも階段は、事故が起こりやすい場所なので、注意が必要です。特に、段差の奥にある垂直の部分、つまり蹴込みの寸法は、階段の安全性を大きく左右します。
蹴込みが浅すぎると、つま先が引っ掛かりやすくなります。階段を上る時に、足が引っかかってバランスを崩し、転倒してしまう危険性があります。また、蹴込みが深すぎると、足が十分に入らず、これもまた転倒の原因になります。特に、高齢の方や小さなお子さんは、足腰が弱かったり、足が上がりにくかったりするため、蹴込みの寸法の影響を受けやすいので、より注意が必要です。
では、安全な蹴込みの寸法はどれくらいでしょうか。一般的には、18センチから20センチ程度が適切とされています。この寸法であれば、つま先が引っ掛かることなく、足全体をしっかりと踏み込めるので、安定して階段の上り下りができます。
階段をリフォームする際には、蹴込みの寸法を優先的に検討しましょう。安全な寸法にすることで、家族みんなが安心して階段を使えるようになります。また、滑りにくい素材の床材を選ぶことも、転倒防止に効果的です。手すりをつける、段差を照らす照明を設置するなど、階段周りの環境を整えることも大切です。小さな工夫を重ねることで、階段の安全性を高め、快適で安心な住まいを実現しましょう。