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樫:家のリフォームに役立つ木材

樫は、どんぐりの木として知られるブナ科の常緑高木で、種類が豊富です。日本国内だけでも数十種類が存在し、世界的に見るとさらに多くの種類が見られます。それぞれに異なる特徴を持つため、用途も多岐に渡ります。ここでは、代表的な樫の種類について詳しく見ていきましょう。まず、アカガシは、その名の通り樹皮が赤褐色をしており、材も赤みを帯びています。緻密で堅く、水にも強いことから、船材や橋梁など、強度と耐久性が求められる場面で重宝されてきました。また、美しい赤みは家具材としても人気があり、重厚感のある仕上がりになります。次に、イチイガシは、葉に鋭い鋸歯(のこぎりの歯のようなギザギザ)を持つことが特徴です。材は非常に堅く重みがあり、加工は難しいものの、その頑丈さから農機具の柄や木槌などに利用されてきました。緻密で美しい木目を持つため、高級家具や床材にも用いられます。シラカシは、樹皮が灰白色で、材も白っぽい色合いをしています。アカガシやイチイガシに比べるとやや軽くて柔らかく、加工しやすいという特徴があります。建築材、家具材、器具材など幅広く使われており、公園樹としてもよく見かけます。他にも、ウバメガシのように備長炭の原料となる種類や、アラカシのように生垣によく利用される種類など、樫の木は私たちの生活の中で様々な形で役立っています。それぞれの樫が持つ独特の特徴を理解することで、より適切な用途を見出すことができ、木材資源を有効に活用することに繋がります。木材を選ぶ際には、色合いや木目、重さ、硬さなど、それぞれの樫の特徴を考慮し、目的に合った種類を選ぶことが大切です。