
鋸の種類と選び方
のこぎりは、木や竹、石、鉄板など、さまざまな材料を切るために使われる、なくてはならない道具です。その歴史は深く、大昔の文明の遺跡からも発掘されており、人類と共に歩んできた道具と言えます。のこぎりは、ただ物を切るだけの道具ではなく、職人にとっては腕前を示す大切な道具であり、日曜大工を楽しむ人にとっては、ものづくりの喜びを形にする道具でもあります。
のこぎりは、切るものに合わせて種類が豊富にあり、それぞれに特徴があります。大きく分けると、手で引いて使うものと、機械で動かすものがあります。手で引いて使うのこぎりには、木を切るための縦びきのこぎりや横びきのこぎり、竹を切るための竹挽きのこぎりなどがあります。縦びきのこぎりは、木目に沿って切るのに適しており、まっすぐ綺麗に切ることができます。横びきのこぎりは、木目に逆らって切るのに適しており、厚みのある木を切るのに使われます。竹挽きのこぎりは、竹のように繊維の多い材料を切るのに適しています。機械で動かすのこぎりには、丸のこぎりや帯のこぎりなどがあり、これらは主に工場などで使われ、大量の材料を早く正確に切断することができます。
材料をきちんと切ることは、作品のできばえを左右する重要な点です。そのためには、切るものに合わせて適切な種類ののこぎりを選び、正しい使い方をすることが大切です。例えば、木を切る時は、木目に合ったのこぎりを選び、刃を材料にしっかり当てて、一定のリズムで引くことが重要です。また、のこぎりの刃は、切れ味が悪くなったら研ぐ必要があります。鋭い刃を使うことで、材料を綺麗に切ることができ、仕上がりが美しくなります。のこぎりは、正しく使えば、安全で便利な道具です。しかし、使い方を間違えると怪我をする危険性があります。使う前には、必ず使い方をよく確認し、安全に配慮して作業することが大切です。