鋼板

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工法

折板屋根:長く丈夫な屋根材

折板屋根とは、薄い金属の板を波形に折り曲げた屋根材を使った屋根の作り方のことです。工場や倉庫、車置場、あるいは家の車庫など、鉄骨でできた建物でよく使われています。なぜなら、薄い金属板を山なりに折り曲げることで、板そのものが丈夫になり、広い場所を少ない柱で覆うことができるからです。 この屋根の特徴は、まず少ない柱で広い空間を作れることです。ですから、大きな建物や、柱を少なくして広々とした雰囲気にしたい場所にぴったりです。体育館や展示場などを想像してみてください。広い空間を屋根で覆う必要があるため、折板屋根のメリットが最大限に活かされます。 次に、金属板は軽いので、建物全体の重さを軽くできることも利点です。建物が軽いと、地震の揺れを受けにくくなるので、耐震性を高めることにもつながります。また、地盤への負担も少なくなるため、基礎工事の費用を抑える効果も期待できます。 さらに、耐久性が高いことも見逃せません。金属なので、雨風や日光に強く、錆びにくいように加工されているものが多いです。そのため、長い間メンテナンスの手間を減らすことができます。近年では、家にも使われることが増えてきました。耐久性が高いだけでなく、シンプルで現代的な見た目も人気です。屋根の色も選べるので、家の外観に合わせて自由にデザインできます。このように、折板屋根は、多くのメリットを持つ優れた屋根材と言えるでしょう。
素材

デッキプレート:進化する床構造

デッキプレートとは、建物の床を支えるために使われる、波型に加工された鋼板のことです。この波型の形状が、デッキプレートの大きな特徴であり、強さの秘密でもあります。薄い鉄板でも、波型にすることで、重い荷物にも耐えられる頑丈な床を作ることができるのです。 デッキプレートは、床の骨組みを作るだけでなく、コンクリートの床を作る際の型枠としても役立ちます。通常、コンクリートの床を造る際には、型枠を組み立て、コンクリートを流し込み、固まった後に型枠を取り外すという工程が必要ですが、デッキプレートを使うと、この型枠を別に用意する必要がなくなります。デッキプレート自体が型枠の役割を果たすため、工事にかかる時間と費用を大幅に節約できます。 デッキプレートは、鉄筋とコンクリートを組み合わせた鉄筋コンクリート造の建物で広く使われています。オフィスビルや集合住宅、お店など、様々な建物で見かけることができます。最近では、その優れた強度と工事のしやすさから、一般の住宅でも使われることが増えてきました。 従来の、木で骨組みを作る住宅とは違い、デッキプレートを使った床は、非常に頑丈で長持ちします。地震や火事にも強く、安心して暮らせる住まいを実現できることから、注目を集めています。また、木造住宅に比べて、床のたわみを少なくできるため、より快適な居住空間を作ることができます。重い家具を置いても床が沈み込みにくく、静かで安定した生活を送ることができます。