塩ビ管:リフォームでの活用法
塩化ビニル管、略して塩ビ管と呼ばれる管は、私たちの暮らしの中で、水を送ったり、排水したりと、なくてはならないものです。では、この塩ビ管とは一体どのようなものなのでしょうか。塩ビ管の材料は、ポリ塩化ビニルという合成樹脂です。これは、塩化ビニル樹脂とも呼ばれ、様々な形に変えることができる便利な材料です。
塩ビ管には、硬いものと柔らかいものがあります。水道管や排水管など、水回りの工事でよく見かける、あの硬い管は、硬質ポリ塩化ビニルで作られています。硬質ポリ塩化ビニルは、名前の通り硬く、高い強度と耐久性を備えています。そのため、長年の使用にも耐えることができ、住宅やビルなどの建物の中で、水やその他の液体を運ぶための管として広く使われています。また、屋外でも風雨にさらされても劣化しにくいため、雨どいなどにも使われています。
一方、軟質ポリ塩化ビニルでできた塩ビ管は、柔軟性があり、曲げやすく加工しやすいのが特徴です。硬質ポリ塩化ビニルのような強度はありませんが、電気配線の保護管など、ある程度の柔軟性が必要な箇所に用いられています。
最近では、日曜大工の材料としても塩ビ管は注目を集めています。切ったり、繋げたりといった加工が比較的簡単なので、棚や机、椅子など、様々なものを作るのに使われています。手軽に入手できること、安価であることも、人気の理由の一つと言えるでしょう。このように塩ビ管は私たちの生活の様々な場面で活躍する、大変便利な材料なのです。